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學部長あいさつ

教育人間科學部長 <br>遠藤 健治 [Kenji Endo] 教育人間科學部長 <br>遠藤 健治 [Kenji Endo]

教育人間科學部長
遠藤 健治 [Kenji Endo]

學部長あいさつ

-人間に関わることで自分に無縁なことは一つもない-
ローマの劇作家テレンティウスが,このような意味合いのことを言っていたそうです。教育人間科學部には教育學科と心理學科の2つの學科がありますが,両學科ともに,様々な社會や環境の中で成長?発達し,適応し,より良い生を追求する「人間」を教育研究の対象とし,人間理解を深めようとしています。そして,得られた學問成果を現実の生きている人間?社會に還元し,人間の成長?発達や問題解決の役に立てようとしています。「人間」が教育人間科學部のテーマであり,まさに,私たちにとって,人間に関わることで「無縁なこと」など何もないのです。

本學部では,2つの學科が提攜することによって,乳幼児,子ども,青年,成年,壯年,高齢者と様々なライフステージにある人間の発達?教育?心哩に関する多様な科目が集積され,人間をより総合的に學ぶことができます。いくつか紹介しましょう。
?人は,生まれてきてから老齢に至るまで,周りの人々や環境との相互作用を経て,常に成長?発達しています。そして,自分もまた,周りの人々の成長?発達を促すものとして社會?文化を構成しています。人をこのような動的なプロセスの中に位置づけることによって,人間の理解が深まります。
?私たちは,自分の周りの世界がどうなっているのかを知覚し,認識し,記憶し,それを他の記憶と照らし合わせたり結びつけたりして自分のいる世界について理解しています。そして,その中で経験を繰り返すことによって自分はどうしたらよいのかを身につけていきます。さらに,単に周りの世界に自分をあわせるのではなく,自分がより快適に生きられるように外界に働きかけたり,環境を作ったりします。このような認知科學,行動科學の學習も両學科のコラボレーションにより実現されています。
?人間の行動や成長,発達を理解したり,人間に関する諸問題を解決したりするには,環境や対人関係ばかりでなく,脳と神経系,身體の仕組みと機能についての知識も必要です。脳や身體の成長段階を無視した精神論的教育はむしろ害悪でしょうし,脳や身體の機能や,こころの病に処方される薬についての正しい知識がないために偏見?差別が助長されてしまうこともあるでしょう。『生物』としての人間理解を深めることができるのも,また教育人間科學部の大きなメリットと言えます。
?現代社會の中で人間の問題を解決するには,科學的な方法論と情報技術を身につけることも必要とされます,データを集め,分析し,解釈し,解決策を見いだすことは,企業でも「ソリューション」と言われ重視されています。また自分の考えや発見を他者に伝える(情報を発信する)際にも情報スキルを駆使します。何かを主張するには,その効果を科學約に実証?検証し「エビデンス」を呈示することも要求されるでしょう。これもまた,本學部での學習の要諦となっています。

結局のところ,人って面白い,共に生きて行くに値する-そのことを本學部で共に學んでいきましょう。

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